芳野真弥の確率Blog

僕たちが変えられるのは確率だけ(たぶん)

受験の負けパターン

 

先日、ある人と受験勉強(中・高・大問わず)についてディスカッションしていて、ある一つのコンセンサスを得ることができました。それは「こうやれば受かる」という勝ちパターンは様々だけど、「こういう人は落ちる」という負けパターンはだいたい決まっているということです。もちろん、あくまで傾向なので例外はいくらでもあるのですが、ちょっとみなさんのご意見も伺いたく、ここに記載してみたいと思います。

 

※どれも、受験直前の勉強方法というよりは、根本的な勉強に姿勢みたいなものですので、受験生に限らず、中学2年生や高校1年生などにも言えることです。

 

 

勉強に対する外部報酬が用意されている

「テストで学年●位以内に入ったらお小遣いアップ」とか「○○買ってあげる」とか、そういうのです。勉強して物事を理解すること自体に面白さを感じない人や、意義が分からなくても必要性を認めて自分で目標設定できる人でないと、成長するのは難しいかもしれません。

 

 

最初のヒントをもらおうとする

「ちょっと答え見るだけ」「少しだけヒントちょうだい!」・・・こういう人はなかなか厳しいですね。解き方自体を見出すのが問題の本質なので、ちょっとヒントを貰って残りの計算だけやって出来た気になるのは非常にキケンでしょう。そのうちヒントなしでは解けなくなってしまいます。

 

 

親に管理されている

外部報酬の話とも被りますが、自己管理して勉強できない人は最後まで受験を戦うのは難しいと思います。ましてや、高校生にもなって親に「勉強しなさい」だの「塾に行きなさい」だの言われているようでは、精神的なストレスも溜まり、勉強しない→成績低迷→叱られる、の悪循環から抜け出せません。学生は「放っておいてくれ。自分でやるから。結果だけ見て判断してくれ」と言い切りましょう。親は勉強に介入すればする程、子供の成績アップは遠のくことを知りましょう。

 

 

「本当はできる!」と思っている

定期テストや模擬テストが終わったとき、もしくは授業や自宅で問題を説いていて、間違えたところを確認するや否や「あぁ、そういうことか。ちょっと計算ミスしただけ。」「勘違いしてたけど本当は分かっているので大丈夫」と思っている人は、だいたいずっと同じ間違いを繰り返します。センター試験の直前模試でも60点しか取れないのに、「本当はこことここは出来ていたから90点取れるはず」とか思っている人が本番だけ90点取れる訳がありません。テストは結果が全て。「本当は理解していた」かどうかなんて、採点者は知ったことではないのです。

 

 

先生や親のせいにする

碓かに、良い先生/悪い先生というのはいると思います。しかし、繰り返しになりますが、テストは結果が全てであり、受験の点数が悪かったときに「そんなあほな先生に教えられてきたのはカワイソウだね。ちょっと点数アップしてあげよう♪」などということは決してありません。親に関しても同じです。正解ならマル、不正解ならバツ。それだけです。

 

 

途中式を省略しまくる

なぜか暗算が得意な人や勉強ができる人は、分かっていても途中式をしっかりと書き残します。そこには、「念のため。万が一にも間違えたくない」という上昇志向や、「採点者に私の解き方を分かりやすく示したい」という試験の仕組みを理解した意図が汲み取れます。逆に、よく間違える人に限って暗算に頼って、大事なところでいつもミスをします。

 

 

勉強時間を確保していない

当たり前過ぎることですが、意外と勉強に行き詰まっている人達が気付いていないのがコレです。実は成績がアップするときって、単にいつもより勉強時間を多く取ったときです。成績がいい人は、他の人より勉強してます。勉強に魔法はありません。勉強のテクニックを探す前に、いつもよりもちょっとだけ多く勉強してみることをお勧めします。量は質を高めるので、結果的に方法論も習得できます。

 

 

いっぱい参考書を買う

ファッション感覚でどんどん新しい参考書を買う人がいます。こういう人は、「あの参考書がいいらしいよ!」「この単語帳は使いやすいよ!」とか、参考書や方法論にやたら詳しいのですが、何一つやりきっておらず、当然成績は伸び悩んでいます。参考書なんて各教科で良書が一冊あれば大丈夫でしょう。終わったら同じものをもう一度やればいいと思います。

 

 

 

いかがでしたでしょうか。中学受験・高校受験・大学受験を控えている人達の参考になれば嬉しいのですが・・・。