芳野真弥の確率Blog

僕たちが変えられるのは確率だけ(たぶん)

僕のキャリア ~物理研究者になりたかったけど気が付いたら社長やってるわろた~ (その12)

 

これで、採用担当者と社長2人に会ったことになる。さんざん話をしたし質問もしたのに、いまいち距離が詰まっていない感があり、この会社を志望し続けるかどうかは少し迷っていた。もちろんこの間もリクルートでのバイトは続けていて、正社員の営業パーソンからは熱意を見せることが大事だという「営業らしい」アドバイスを受けていた。

 

僕は、2人目の社長に言われた言葉を思い出した。・・・・「何でもいいけど、とにかく早く何かを始めた方がいいね。」・・・・確かに2年間も就職浪人したし、何よりも口先の言葉や理解が先走る僕には、行動と結果が足りていなかった。それに、国家公務員試験官庁訪問で一度燃え尽きた僕は伸びきったバネのようになっていた。だから、志望先を民間に切り替えてからの就職活動では「自分が成長できるところで働きたい」ということだけを考えていて、業界も職種も場所も問わなかった。強いて言えば、知的な仕事がいいとか、優秀な仲間に囲まれていたいとか生意気なことを考えていたが、それらも全て「成長したい」のためだった。

 

相変わらず「この会社」のことはよく分からないけど、たぶん「この会社」がベストなんじゃないかと思えてきた。そして、僕は勢いで一通のメールを書いた。

 

・面接をして頂きあり難うございました。

・正直、まだ御社の仕事内容はよく分かりません。

・でも御社で働かせて頂きたいと思っています。

・とにかく一生懸命頑張ります。

 

だいたいこんな内容だった。僕らしくない、ちょっと熱いメールだった。

 

そしてついに僕の就職活動は最終局面を迎えることになる。その会社から、「最後にもう一度会って話したいので東京に来てください」と言われたのだ。

(続く)

 


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