芳野真弥の確率Blog

僕たちが変えられるのは確率だけ(たぶん)

僕のキャリア ~物理研究者になりたかったけど気が付いたら社長やってるわろた~ (その6)

 

次年度の官庁訪問までの暇な1年間を有意義"風"に過ごすため、僕はオーストラリアに行ってみることにした。どうせなら語学学校に行くだけじゃなくて、バイトとかもしたいよなー、なんて考えている時にワーキングホリデーという素晴らしい制度があることを知ったのだが、その制度を使える国の中で「英語圏」「気候がいい」という条件をクリアするのはオーストラリアだけだったのだ。

 

結局前後のスケジュールの関係もあって、半年程だけオーストラリアのブリスベンに住むことにした。オーストラリア滞在中の半分くらいの期間は語学学校に通って、残りの期間は現地人と現地の生活を共にしたり、農村に行ってバックパッカーに泊まったり、ダイビングライセンスを取ったりしていた。恐ろしい程に何も生み出していない半年間だったと思うが、少なくとも英語に関しては「こうすりゃいいんだな」みたいなのは掴めたし、日本人含め多くの面白い知り合いができた。

 

ところで、オーストラリアに行く前の官庁訪問では、不採用になったとはいえ、ある省庁から「補欠合格の可能性あり」とは言われていた。4月1日の入省日までに内定辞退者が出たら、補欠合格候補者から繰り上げ採用をすると。しかし、何番目の補欠候補なのかは教えてくれなかった。万が一、繰り上げ連絡の電話に出られなかったら辞退したとみなされて、次の人に声がかかってしまうかもしれない。だから、僕はオーストラリアにも日本の携帯電話を解約せずに持って行ったし、時々、国際電話料金を支払って留守電の確認までしていた。しかし、まさかというか、やはりというか、連絡は全く来なかった。

 

そして、帰国して、再度官庁訪問に挑戦することになる。この時点で就職浪人2年目に突入だ。

(続く)

 


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