芳野真弥の確率Blog

僕たちが変えられるのは確率だけ(たぶん)

僕のキャリア ~物理研究者になりたかったけど気が付いたら社長やってるわろた~ (その5)

 

それで、仕方なく、しかし乗り気は保ったままで2回目の国家公務員試験を受けた。1回目にやられた小論文対策もやったので、今度はちゃんと受かった。はぁ、やっとだ。しかし、本当の勝負はこれから。なんせ国家公務員に受かることと採用されることは別の話で、採用数/合格者数は4割程度。試験合格者には最後の関門、官庁訪問が待っている。

 

官庁訪問というのは、簡単に言うと各省庁が行う採用面接だ。例えば、初日に文部科学省に行くと1日中拘束されて、3~5人の官僚と面接する。次の日は経済産業省に行ってまた何人もの人たちと面接する。これをなんと約3週間続けるのだ。全ての平日を使って。ただし、途中で少しずつ落とされていくので3週間面接が続けばそれは内定を貰えたということを意味している。

 

僕は面接が嫌いではなかった。それに官僚の人たちは本当に賢くて話をしているだけで楽しかった。だから毎日楽しんで官庁訪問をしていたが、最後の最後で不採用になった。またやってしまった・・・。就職浪人までしたのに、今度は採用面接でダメだった。世の中思い通りにはならない。

 

さてと、次の一手はどうしようか。試験合格の有効期限は3年間。もう一度、今度は官庁訪問だけやり直そう。しかし一年後の官庁訪問まで何して生きていけばいいんだ?日本で普通にバイトしててもしょうがない。僕はこの望まず与えられた超モラトリアム期間を海外で過ごすことにした。だって「就職浪人してバイトしてた」って言うより「留学してた」って言った方が経歴としてちゃんとしてるっぽいじゃん!それに「海外に住む」って何かカッコイイし(笑)

 

(続く)


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