芳野真弥の確率Blog

僕たちが変えられるのは確率だけ(たぶん)

誰もが賛成することを言うのは、何も言ってないに等しい。

 

集団自衛権のお話、何かすごく気持ち悪かったんですけど、ちょっと考えたらすぐ分かりました(笑) 政治信条ではなく、コミュニケーションという観点でのお話です。

「戦争がイヤだ」というのは、まあほぼ全ての日本人が思っていることで、そこまではコンセンサスが取れてると思うのです。なので「戦争イヤ!戦争イヤ!」と連呼するのは、何も言ってないに等しいです。「お腹が空いたらごはんを食べたいよね」とか「悪いことはしてはいけませんねぇ」みたいなのと同じです。

それで、論点はたぶん2つあって、1つは「どうやって、なるべく戦争が起こらないようにするか?」です。一方は「戦える体制を作っておくことで相手を牽制して戦争を回避する」と考えてますし、他方は「戦わない状態にしておけば他国は攻めてこないはずなので戦争は回避できる」と信じています。まあ、実際にはどちらも戦争が起きる可能性はあるんですけど、ここを論点にして、どちらが実効性が高いか検証すると意味のある議論ができそうです。

もう1つの論点は、それでも「もし万が一、どっかの国が攻めてきたらどうすんの?」です。一方は「一部の人が犠牲になってもほとんどの日本人を守るために戦う」と思っていて、他方は「死ぬくらいなら奴隷でも生きたい」と思ってます。いや、攻めてこないと信じてるからそんなこと思ってないか(笑)…まあいいや。あと、実際には日本から逃げるという選択肢もあります。絶対に起きないという前提を作るのはリスク管理としては最低の部類に属しますので、万が一のことは考えておく必要があるでしょう。

そんな生産性のある議論ができたらいいなー。「話し合い」で何でも解決できると主張する人達は、過激なことしないで今こそその力を見せてよ♪♪ あと、内戦とかやめてね★☆

 


とにかく、完全に正しくて誰もが賛成する内容を連呼しても、あんまり意味がないので、そういうことをレポートに書いたり、ミーティングで発言したりするのはやめましょう!っていうお話でした。

「売上を伸ばそう!」「良い会社にしよう!」「イキイキ()と働こう!」「受注取ってきてよ!」「幸せに生きよう!」「絶対に成功させよう!」・・・・はいはい。で、どうやって??