芳野真弥の確率Blog

僕たちが変えられるのは確率だけ(たぶん)

僕のキャリア ~物理研究者になりたかったけど気が付いたら社長やってるわろた~ (その9)

 

僕は順調にリクルートのグループ会社で仕事を始めることができた。新規アポ取り電話をする「コミュニケーション・スタッフ」は、僕以外に4人いた。全員年上の女性で独身・既婚・子持ちなど様々な方がいたが、みなさん女性としても魅力的で、持っているスキルや経歴がすごく、そして仕事の成果も出す人たちだった。でも、決して堅い雰囲気ではなくバカ話もする人たちだったので、僕は持ち前の生意気さを出しながらどんどん仲良くなっていった。

 

一方で、僕は就活も"改めて"スタートを切った。夢に破れた僕は、正直何がしたいのか良く分からなかったので、とにかくいろんな会社に顔を出してみたし、リクナビもよく眺めていた。たまたまシンクタンクという仕事がこの世に存在していることを知って興味を持ったこともあったが、結局、選考途中で落とされたり辞退したりして決まらなかった。

 

2008年の4月からどこかの会社で、できれば新卒として就職したいと思っていたのだが、前年の12月になっても入りたいと思える会社は見つかっていなかった。とりあえず内定はいくつか取ったけれど、納得感がなく、何かこう自分の中から湧き出てくるものを感じなかった。そんな時に、同じ営業所で働いていたリクルートの正社員の営業パーソンが、僕にある会社を紹介してくれた。

 

「今さ、こういう会社の研修を受けてるんだけど、就活してるなら受けてみたら?」

 

それは、見たことも聞いたこともない会社だった。そして、紹介してくれた人にいろいろ質問してみても事業内容がさっぱり分からなかった。分かったのは、リクルートの営業パーソンに研修をしている人がいて、とにかくすごい人っぽいし、厳しい人っぽいということだけだった。情報は少なかったが、僕はこの会社がちょっと気になった。なぜなら、僕は「アホなおっさんの下で働くなんて絶対にイヤだ」「優秀な人と働きたい」と常々思っていたからだ。勢い余った僕は、その会社に「よく分かんないけど、こういう感じで紹介されたんでとりあえず会ってくださいよ」といった趣旨のメールを出してみた。

(続く)

 


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