芳野真弥の確率Blog

僕たちが変えられるのは確率だけ(たぶん)

僕のキャリア ~物理研究者になりたかったけど気が付いたら社長やってるわろた~ (その7)

 

2回目の官庁訪問も、初回と同じように序盤はサクサクと進んでいった。しかし、また最後の最後で不採用になってしまったのだった。官庁訪問最終日の前日に不合格を告げられた時はかなりショックを受けたけど、ここでダメだということには再現性があるし、僕はこれが今の実力なんだと素直に受け止めることができた。東京から愛知に帰る新幹線の中でも、多少は「うわ~、2年間も就職浪人したのに結局叶わず終了かよ!」と思ったりしたけど、その後は割りとスッキリとした気分で「さて、これから就活どうするかな~」なんて考えていた。

 

僕が就職浪人までして国家公務員を目指していたことを知っていた一部の人たちは、とても悲しみ、中には僕よりも落ち込んで泣きそうになってしまった人もいた。彼ら彼女らは、僕がまだ在学中に就職浪人を決意した時も「絶対大丈夫だよ」「応援してます」などと言ってくれていた。しかし、僕は結果を出せず、応援してくれていた人たちに良い報告をすることができなかった。悔しいけど、それが現実だった。

 

兎にも角にも、僕は翌日からも生きていかなければならない。大学院卒業までに貯めていたお金は、就職活動とオーストラリアでの"特別な"人生体験に使ってしまい、ほぼ底をついていた。こうなったらやることは簡単だ。タウンワークリクナビNEXTを見て、面接に応募すればいい。これから就活をしながらバイトをすることになるので、「どうせなら社会人経験ができる職場がいいなー」なんて思いながら、就職するまでの期間限定でお世話になるバイト先を探していた。そして、この時、僕の今のキャリアに繋がる一つの出会いが訪れることになる。

(続く)

 


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