芳野真弥の確率Blog

僕たちが変えられるのは確率だけ(たぶん)

学校の存在価値(その3)

 

学校の存在価値(その1)

学校の存在価値(その2)

 

最後に、学校が提供できる価値として「人」があります。特に、教科書に載っていないようなことを教えてくれる先生に会って話を聞けるというのは、とても重要な点で、私のような教える側の人間はこれを常に意識しないと生き残れないのではないかと思います。

 

ただし、多くの場合、属人的な知識やスキルが体系化されることはなく、学ぶ側は散財した情報を拾い集めながら、脳みその中で原理原則のレイヤーまで落としこんで自分のものにしていかなければなりません。これが本来の「大学で授業を受ける態度」です。大学の先生なんて(ごく一部を除いて)、学生の脳みそにインストールできるフォーマットに変換して教えてくれることはありませんからね。

 

・・・ということで、確かに「学校に行く以外の選択肢がある」というのは僕もその通りだと思いますが、決して学校に価値がない訳ではないと思うのです。ちなみに、日本の子供の人口は減少していっているので、学校のあり方はこれまで通りではなくなるでしょうけど、単に「より高い価値をより多く提供できる学校」が生き残ればそれでいいんじゃないでしょうか。