最近の研究成果(その3)―セロトニンとメンタルは本当に関係があった、ブラジルW杯のサッカーボールは安定して飛ぶ、他
今回で3回目となりました、シリーズ「最近、大学などの研究機関が発表した研究成果の紹介」です。
1、セロトニンと不安の関係解明に前進(北海道大学)
【紹介コメント】
実は、セロトニン神経と不安の関係は、これまで間接的な証拠しか見付かっていなかったそうで、今回、セロトニン神経活動を制御できるマウスを使って実験をしてみたらやっぱり関係はあったということでした。実験には、光遺伝学という技術を使っていますが、これは脳内にある特定の神経だけを活性化できる面白い手法です。ちなみに、セロトニン神経と幸せホルモン「セロトニン」は別です。幸せホルモンの増やし方はこちらをご覧ください→
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2、ロシア・チェリャビンスク隕石から高圧鉱物を発見(東北大学)
【紹介コメント】
去年ロシアに落ちたあの隕石を調べたところ、地球に飛んでくる前にも天体と衝突していたことが分かったそうです。成分を調べるだけでそこまで分かっちゃうなんてすごいですねー。
3、フロン類の破壊処理と再利用に有効な化学変換法を発見(筑波大学)
【紹介コメント】
冷蔵庫やエアコンに使われている便利な物質である一方、オゾン層を破壊したり大気を温暖化したりと副作用もあるフロンガス。そのフロンガスを回収した後に、別の有益な物質に変換する方法が開発されたそうです。科学による環境破壊を食い止めるのも科学なんですよね。
4、無彩色偏光板を用いたペーパーホワイト反射型液晶ディスプレイを開発(東北大学)
【紹介コメント】
デジタル時計とか、バックライトのないディスプレイって色合いがちょっと暗くて独特の色合いだったんですけど、ちゃんと白バックで明るい表示が可能になりました。
5、サッカーワールドカップブラジル大会公式球「ブラズーカ」の秘密を科学的に解明(筑波大学)
【紹介コメント】
サッカーボールって実はどんどん新しいのが開発されていて、ボールを作るためのパネル数がどんどん少なくなっています。もうすぐ始まるブラジルワールドカップで使われるボールはパネル6枚から作られていて「ブラズーカ」という名前がついているそうです。ちなみに、南アフリカ大会ではパネル8枚の「ジャブラニ」、ドイツ大会の時はパネル14枚の「チームガイスト」というボールが使われていました。それで、それぞれのボールが飛ぶ時の特性を調べてみたところ、今回使うブラズーカは空気抵抗が少なく、無回転時のブレも少ないことが分かりました。一流選手同士の戦いになると、ボールの特性もゲームに大きな影響を及ぼすのでしょうね。
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