芳野真弥の確率Blog

僕たちが変えられるのは確率だけ(たぶん)

最近の研究成果(その2)―手ブレ補正ならぬ眼ブレ補正の仕組み、好きな色の魚を作れるようになるかも、他

 

今回も、最近大学などから出されたプレスリリースを5つ紹介させて頂きます。

 

1、透明時の可視光透過率が70 %以上の調光ミラーを開発(産業技術総合研究所

 【紹介コメント】

 リモコンをピッと押すと会議室の壁になっているガラスが不透明になって外から見えなくなる。そんなドラマのワンシーンを見たことのある人は多いと思います。実はこの技術は、車に使うと冷暖房効率を上げられるんじゃないか?と言われています。夏、屋外の駐車場に車を止めた時などは、フロントガラスごと鏡にしてしまえばいいので。夏、炎天下に照らされた後の車内は本当に悲惨ですよね(笑)

 

 

2、眼を動かしても外界のブレを補正して安定した視覚認知を得る仕組みを解明(京都大学

 【紹介コメント】

 眼っていつもあちこちに視線を動かしてますが、ビデオカメラのようにブレて見えることはありませんよね。どうやらその仕組みは、脳にあったようです。眼を動かす前の映像を一時保存しておき、眼の動きが止まった後の映像と合わせて情報処理してるらしいです。この仕組みで、ビデオカメラも手ぶれ補正できなんでしょうかね?

  

 

3、敵の敵は味方:外来種が別の外来種の勢力拡大を防ぐ(東京大学筑波大学九州大学

【紹介コメント】

 外来種は在来種の存在を脅かすから駆除した方がいいのか?実はコトはそんな単純ではありません。外来種同士のバランスというのもあって、一つの外来種だけを駆除すると、別の外来種が増殖して在来種がより減少するってことになっちゃうみたいです。人間が生態系のバランスをコントロールしようなんていう発想が、おこがましいのかもしれません。

 

 

4、カルシウムによる体内時計の調節メカニズムの解明(東京大学北海道大学生理学研究所

【紹介コメント】

 体内時計という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、それを調整しているのはカルシウムイオンから出来ている酵素だったということが分かりました。僕は、先日、精神科のお医者さんに取材をしたのですが、ほとんどの精神系疾患の初期症状には睡眠不足があり、逆に睡眠不足は精神系疾患を引き起こすそうです。みなさん、寝ましょう!

 

 

5、メダカの体を黄や白に彩る色素細胞の多様性を生み出す仕組みが明らかに(基礎生物学研究所名古屋大学

【紹介コメント】

魚って、いろんな色をしていますよね。あれは、色素細胞というものが色のものになる物質を作っているからです。この研究では、メダカの色を決める遺伝子が分かったとのことで、遺伝子操作すれば花のように好きな色の魚を養殖することができるかもしれません。

 

 

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