最近の研究成果(その1)―昔の月の模様は今と違った、植物はコミュニケーションを取っている、他
大学などが出している研究成果のプレスリリースを紹介していきます!(このシリーズのコンセプトは、こちらに記載しました。)
リンク先の文章を全部読むのは大変だと思いますので、概要だけでもチラ見してみてください!
1、40億年前の月の自転軸は数十度ずれていた(九州大学、東京工業大学)
【紹介コメント】
みなさんご存知の通り、地球には磁場というのがあって、そのおかげで方位磁針を使うと方角を知ることができます。この磁場というのは、今の月にはないんですが、40億年前にはあったみたいです。しかも、その時の磁極は、今の自転軸の極とは違うところにあったということが分かったので、「昔は月の自転軸がズレていて、地球に向けている面も違ったのではないか?」ということになりました。今の月はうさぎさんが餅をついているように見えますが、昔はどんな絵に見えたんでしょうかねー。
2、隣接する食害植物由来の青葉アルコールの取り込みと配糖体化が明らかにする新たな植物匂い受容と防衛(京都大学)
【紹介コメント】
なんと、植物は虫に食べられる時、仲間に危険信号を知らせる物質を出すらしいです。しかも、その物質を受け取った仲間の植物は、ヤバいと思って虫が嫌いな物質を体内で作るようになっているとのこと。植物同士もコミュニケーションを取っているんですねー。
3、世界最高強度の光で探る真空 ~ 未知の「場」を探して ~(東京大学、理化学研究所)
【紹介コメント】
量子力学によると、真空の場所でも、ものすごく短い時間(1秒の1000000000000000000000分の1以下)に、瞬間的に物質が生まれて、また消えて、というのが起きているらしいです。この実験は、その瞬間的に生まれた物質に光を当てて反応させてやろうという試みです。
4、人体が恒常性を維持する原理を解明 ―細胞間の隙間を制御する分子構造が明らかに―(名古屋大学、東京大学、大阪大学)
【紹介コメント】
人間の皮膚や腸の表面などには、細胞がぎっしりと詰まっていて、勝手にいろんな物質が出入りしないようになっています。そうしないと、身体の状態を一定に保てませんからね。でも、全く何も通さないと栄養などの出入りもできなくて困ってしまいます。じゃあどうなっているかと言うと、表面に並んでいる細胞は、通ろうとしている物質を見極めて細胞の隙間を調節し、通したり通さなかったりしているのです。まさに生命の神秘!
5、グラフェンの超高速電子状態を直接観察 - 次世代光デバイスの開発を裏付ける -(東北大学、東京大学)
【紹介コメント】
炭素原子がピラミットのように積み上がるとダイヤモンドになりますが、横に(平面上に)繋がっているのはグラフェンというやつで、簡単に言うと鉛筆の芯です。グラフェンは電気を通すという性質があるのですが、どうやら「質量ゼロ」の電子というのが関係しているらしく、「質量ゼロってどういうこと??」と話題になりました。
いかがでしたでしょうか。こんなペースで、5つずつくらい紹介していけたらと思います。ではまたー。
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