芳野真弥の確率Blog

僕たちが変えられるのは確率だけ(たぶん)

就活生が最初にやるべきこと(前編)

 

大学生が就活を始める時、最初にやるべきことはなんでしょうか。自己分析?エントリーシートの書き方?WEBテスト対策?……いやいや、最初にやるべきことは「就活メカニズムを理解する」ということです。以下、具体的に説明していきます。

 

ルールやプレーヤーの行動原理を知らずして一体何を練習するの?

ほとんど全ての大学生にとって、就活というのは初めて経験することです。もしサッカーをよく知らない人が、初めてサッカーに取り組まなければならなくなったら、最初にやらないといけないことは何でしょうか?パスの練習でしょうか?シュートの練習でしょうか?いやいや、そんなことよりも、まずサッカーってどういうスポーツなのか知らないといけませんよね。

 

一体どんなルールで、どうなったら勝ちなのか。何をしていいのか、何をしてはいけないのか。それぞれのポジションにいる人は何をしようとしているのか。相手は何を目指して戦っているのか。・・・・こういうことを知って、初めて「じゃあ勝つためにはこういうスキルが必要だからこういう練習しよう」ということになるわけです。

 

もしサッカーが12人でやるスポーツだったら、45分×3回の時間が与えられていたら、手でボールを触っていいなら、ボールを思いっきり蹴って場外に飛ばすのが目的だったら、準備や戦い方は変わってくるはずです。サッカーはよく知られているスポーツなのでそんなのバカバカしいと思うかもしれませんが、もし今からラクロスをやれと言われたらどうでしょうか?まずはラクロスというものが何なのか教えてくれと思いますよね。就活も初体験でよく知らないものなので、まずはルールや参加プレーヤーの行動原理を知っておく必要があります。

 

 

仕組みに文句言ってもしょうがないので、勝つ方法を考えよう

ここ数年くらい、日本の新卒一括採用について批判するのが流行りですが、そんなのどうだっていいです。就活生が考えなければならないのは、今の就活メカニズムの中でどうやって勝つか、です。今からラクロスを始めて、これから勝とうとしている人が「ラクロスのルールはここがおかしい」とか「相手はこう戦うべきだ」とか言うでしょうか?

 

別に就活のやり方なんて誰も強制してないので、もし本当にイヤだったら好きな様に戦えばいいと思います。いきなり入りたい会社に電話して「おたくで働きたいんですけど」って言ってみるのもアリです。意外と雇ってくれますから(笑)。でもそこまでする気がないなら、今の就活マーケットの中に飛び込んで、その中で勝つ方法を考えましょう。

 

 

まずはメインプレーヤーを知る

まずは、就活というゲームに参加しているメインプレーヤーを確認しておきましょう。メインプレーヤーは、「金を払って優秀な人に働いて欲しい」と思っている企業と、「金をもらって良い会社で働きたい」と思っている学生です。企業はビジョンや理念を語り、学生は夢や自己実現を語りますが、要するにお互いより良い相手を探しているだけです。

 

ちなみに、このメインプレイヤーの数バランスを数値化したのが「求人倍率」というもので、

  • 求人倍率 = 民間企業就職希望者数/求人総数

という式で表されます。

もう少し平たい言葉で書き直すと

  • 求人倍率 = 企業が募集している人の数 / 働きたい人の数

です。

例えば、求人倍率0.5倍だと、働きたい人が100人いるのに、雇えるポストが50個しかないということです。求人倍率が2倍だと、働きたい人が100人いて、雇えるポストが200個もあるということです。2015年度卒の大卒求人倍率は1.61倍らしいです(リクルートワークス研究所)ので、100人の学生に対して161個もポストがあることになります。数だけみれば、全員が何かしらの仕事にありつけるというわけですね。

 

もちろん、実際には、求人倍率に関わらず、誰一人採用できない会社や、どこからも内定をもらえない学生が存在します。その理由は簡単で、単にお互い「より良い相手」を探しているからです。就活のミスマッチというのは、要するに身分不相応に高望みしている人が、相手を見つけられないということです。ヒトの男女もほぼ同数存在していますが、全員に上手く相手が配分されることはありません。お互いに「より良い相手」を欲しているからです。(ゆえに、就活と結婚は似ているとよく言われます)

 

話を戻しますが、求人倍率というのは就活マーケットに参加するメインプレイヤーである企業と学生の数バランスを示しています。それでは、これを就活生がこれを知って何かいいことがあるのかと言われると、何もありません。よくニュースなんかで「昨年度よりも求人倍率が●●%改善しました」とか報じられていますが、無視して大丈夫です。就活をしていくためには、何が不必要な情報なのかを知るのも重要です。

 

次回は、サブプレーヤーとルールについて書きます

 

 

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