芳野真弥の確率Blog

僕たちが変えられるのは確率だけ(たぶん)

北里大学の野島先生にインスパイアされて、実名ブログを始めました。

 

先日、北里大学の野島高彦先生とお会いし、勉強させて頂きましたのでここに記しておきたいと思います。

 

野島先生とは

野島先生は、化学の研究をされてきた方で、現在は北里大学の一般教育部で准教授をされています。

 

小保方さん事件絡みでは、実験ノートの書き方について、プチ時の人になったようです(笑)

 

なぜ会いに行ったのか

野島先生のことを知ったきっかけは、Twitterでした。最初は、測定のことについてやりとりをしていたのですが、野島先生のブログを発見した僕は、いきなりこういう感じで絡んでいきます。

 

ちなみに、「大学生の学び方」というのはこういう授業です。

理系大学で学ぶために必要なスキルを身につけるコースです.実験レポートの書き方とか,考察ネタ探しとか,スライドショー形式で進んで行く講義でノートを 取る方法とか,苦しむことなく定期試験をやっつける方法とか,ピンチをチャンスに変えるネゴシエーション方法とか,簡潔な日本語メッセージの組み立て方とか,そういうことをグループワーク中心に学ぶコースです.(野島先生のブログより引用)

 

なんという面白そうな授業!僕も同じようなことを学外からの教育支援事業として取り組んでおり、これは是非直接お話を伺いたいと思ったので、すぐさまメールを送ったところ即答でアポ頂けました。ちょっとTwitterで絡んだくらいで、どこの馬の骨とも分からない僕にお時間を取って頂き、感謝感謝でございます。

 

会って話したこと

会って話した内容は野島先生がまとめてくださいましたので、こちらをご覧ください。

この記事にあります通り、僕は最近何でも「要は確率でしょ!」って思うようになりました。サイエンスでは明確な正解/不正解があるのですが、それ以外のほとんど分野では正解/不正解がありません。ビジネスやキャリアもそうです。なので、正解を求めるのではなく、確率を高めるために頑張るしかないと開き直って生きています。(この辺の詳細は別途記事を立てます)

 

僕が一番学んだこと

そんな訳で、大学教育についていろんな話をしていたのですが、実は僕が野島先生から一番影響を受けたのは、実名でアウトプットを晒すということです。野島先生のブログには、授業で何をやったか、その時にどんなワークシートを使ったか、学生からの評価はどうだったかなどを全て晒しています。先程ご紹介しました「大学生の学び方」という授業についてももちろん全て公開されています。(このページの中に、「授業記録」という目次がありますので、大学生は一通り目を通すことを強くオススメします

 

実名でアウトプットを晒すって、実はものすごいことです。みなさんは、先週、上司に見せた報告書をみんなに見せられますか?来週、クライアントに出す企画書を晒すことができますか?(もちろんコンプライアンスとかそういう話じゃなくて)

 

僕は「大学生のレポートのレベルが低い」という問題の解決策の一つは、提出したレポートを晒すことだと思っています。もちろんスキルトレーニングも必要なのですが、「しょぼいものを書いてみんなに見られたら恥ずかしい」という感覚がないと、根本的な解決には繋がらないのではないでしょうか。だって、ほとんどの大学生は、一生懸命レポートを書いているけどそのレベルが低いという訳ではなく、単に期限が迫っている中でテキトーにそれっぽいこと書いているだけでロクに推敲もしてないでしょ。仕事でもそうですけど、アウトプットにダメ出しされる時って、だいたい本人も作ってる時点で分かってるんですよね(笑) 本気でやり抜いて、それでも認められないってことはあんまりないんじゃないでしょうか。

 

そんなことを考えていながら、僕自身、Twitterもブログも匿名でやっていたのですが、野島先生のブログを拝見し、お会いし、これはいけないと思って改めた訳です。やっぱり「芳野真弥」っていう名前付きだと、それなりに緊張感ありますし、頑張って書かなきゃ!と思えます。もちろん、時間は有限なので、無料でどこまでもクオリティを高めていくということは難しいですが、明らかに匿名でやっていた時よりは頑張って書いてます(笑)

 

WEBのアカウント名をどう決めるかは個人の自由であり、「実名に"すべき"」などと言うつもりは全くありませんが、みなさんも、自分の修行のために実名でアウトプットを晒すというのも一つの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。