芳野真弥の確率Blog

僕たちが変えられるのは確率だけ(たぶん)

初任給を貰ったら・・・

 

新社会人のみなさんは、入社してもうすぐ1ヶ月になりますね。既に初任給が口座に振り込まれた方も多いと思います。

 

※初任給は、4月に支払う会社と5月に支払う会社があります。月給というのは、ある月の給与を翌月に支払うのが基本なので、5月に初任給支払いというのが理に適っています。しかし、そうすると入社してから5月の給与振込日まで収入がゼロになってしまうので、将来の給与を会社が先払いしてくれているケースがあります。そういう会社では、4月から給与振込がスタートしますが、退職する時に精算されます(転職する時なんかに最後の月の給与が受け取れなくなります)。あと、年俸制で毎月分割して振り込んでいる会社でも、4月に初任給が支払われることになります。

 

さて、話を戻します。初任給を受け取ると、「まだ研修受けてるだけなのに、こんなに貰っちゃっていいのか!?」「親に何かしてあげたいな」など、いろんなことを考えると思います。やっぱり社会人になると扱うお金の額は大きくなりますし、使い道や自分で負担しないといけない領域も増えます。

そこで、僕が社会人になってから学んだお金のアレコレをいくつかまとめてみましたので、良かったら参考にして頂ければと思います。

 

定番ですが、やっぱりまずは親に何かしたいですよね。

親に感謝と恩返しの気持ちで何かをするのは定番です。しかし、「何をするのが良いのか」と悩んでしまいますよね。もちろん、正解がある訳ではありませんが、僕が聞いたことのある話では、お寿司や焼き肉や高級レストランなどの飲食店に連れて行くというのが多い気がします。

しかし、親が遠方に住んでいる場合はそういうわけにもいかないと思うので、喜びそうなものを考えて送ってみるのが良いのではないでしょうか。

ちなみに僕は超高級温泉のペア宿泊券を送ったのですが、父親が行くのがめんどくさくなって、結局、母親と叔母が行ったそうです。まあでも気持ちは伝わったでしょう(笑)。

 

先輩と上司に御礼をする・・・という文化もあります。

日本には初任給(もしくは初ボーナス)で先輩や上司に御礼をするという文化があります。ここで、その文化が良いかどうか、やるべきかどうか、を言及するつもりはありません。ただ、事実そういう文化を大切にしている上司はいますし、実際に何かをしたらほとんどの人は喜んでくれます。

「御礼って何すればいいの?」という感じだと思いますが、僕が知っている事例では、ケーキなどのスイーツ系か、ペンなどの文房具系を贈るというのが多いです。ちょっと気を利かせて、最近マグカップが割れちゃった人に新しいのをプレゼントした人、ランチ後にいつも歯を磨いている人にポケットドルツをプレゼントした人もいます。いつもいろいろと指導してくれる先輩や上司に、御礼の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。

 

源泉徴収ってナニ?

日本国内で働いて給与をもらうと、その額に応じて日本国政府に税金を支払わないといけません(所得税)。これをいちいち個人で支払っていると納税者も面倒ですし、国も取りっぱぐれがないようにチェックするのが面倒です。そこで、サラリーマンは給与を受け取る前に自動的に所得税が抜かれる仕組みになっています。これが源泉徴収です。ちなみに、「抜かれる」と言うと聞こえが悪いので、差し引くという意味でかっこ良く「控除する」と言います。

なお、毎月控除される(抜かれる)額はあくまで見込みで計算しているので、年末にいろいろ計算し直して、税金を払い過ぎてたら返してくれます(年末調整)。

 

まだまだある「天引き」項目

所得税以外にも、給与からは厚生年金・雇用保険・労働保険・健康保険の加入費が自動的に引かれます(こういう保険関係は源泉徴収ではなく徴収と言います)。そして、社会人2年目からは、さらに住民税も自動的に引かれることになります(これは特別徴収と言います)。

こういうもろもろのお金を先に引かれるのを総称して「天引き」と呼び、天引き前の給与額を「額面で」いくら、天引き後の額を「手取りで」いくらと言ったりします。

ところで、住民税の額は、給与額や地域にもよりますが、社会人2年目でだいたい毎月2~5万円くらいです。一方、2年目になる時に月給が2~5万円も上がることはほとんどないので、手取り額は減ることになります。1年目と同じ金使いをしてたら急にやりくり が厳しくなったという人もいますので、ご注意ください(笑)

 

貯蓄のコツ

とにかく貯金しましょう!などと言うつもりはありませんが、実際、新社会人の過半数が貯蓄を頑張りたいと思っているみたいですね。

それで、できる人にとっては当たり前のことではありますが、貯蓄のコツは「先に抜く」ことです。「余った分を取っておく」という考え方だと、貯蓄は難しいと思います。貯蓄をするための専用口座を作って、給与が振り込まれたらすぐに決まった額をそちらに移しましょう。なお、毎月定額を入金する積立預金、一定額以上の残額があると利率が上がる貯蓄預金というのもありますので、この際、調べてみてはいかがでしょうか。

 

保険には入った方がいい?

これから、様々な場面で「そろそろ保険入った方がいいのかなぁ」と考えることになると思います。これも、入るべきかどうかは断言しませんが、一つだけ言えることがあります。それは、「仕組みを理解してから入りましょう!」ってことです。仕組みというのは、「入院したら1万円」とかそういう契約内容のことではありません。もちろん、それはそれで確認しないといけませんが、大事なのは、保険会社がどうやって事業を成立させているかという仕組みです。そういうのを知っておけば、割に合わない変なプランに加入されられることもないでしょう。まともな保険会社であれば、優秀な営業パーソンが(質問すれば)そういうのも教えてくれます。

 

上質に触れよう!(その1:スーツを買おう)

スーツやカバンや靴は、入社直前のお金も知識も時間もない状態で、「とりあえず」揃えた人が多いのではないでしょうか。中には、19,800円くらいのしょぼいスーツを買ってしまった人もいると思います。しかし、しょぼいスーツというのは、見るとすぐに分かってしまいます。もう、見るからにヨレヨレですし、着ている本人の気合いも入りません。

完全なる独断と偏見ですが、社会人1~3年目でも、最低4~5万円くらいのスーツを着るようにしましょう。できれば、8~9万円くらいのスーツも1着くらいは持っていてもいいのではないでしょうか。ちゃんとしたスーツは買っても絶対に損はありません。見れば、そして着れば、その違いはすぐに分かります。いいスーツを着ると朝から気合いも入ります!

※洋服の青木とかに行けば「2着目1,000円」みたいなのを年中やってるので、高いスーツを買っても、実際はそんなにお金はかかりません。ちなみに、ああいう店は4着くらい買うと全部半額にしてくれることもあります。スーツと一緒に買えば、カバンや靴もかなり値下げしてくれます。家電量販店と同じくらい、交渉前提の価格になってると思って良いでしょう。

 

上質に触れよう!(その2:レストランに行こう)

学生時代には行かなかった、ちょっと高級なレストランに行ってみましょう。一体どうやったらこんなに美味しいものが作れるんだ!と、本当に心から感動することがあります。

そして、サービスをよく観察してみてください。めちゃくちゃ勉強になります。「あー、お皿替えたいなぁ」と思った頃に替えてくれます。「ちょっとスタッフ呼びたいな」と思って首を曲げた瞬間に気付いてくれます。「せっかくの記念だし写真撮りたいな」と思ってスマホ出したら、写真お撮りしましょうか?と聞いてくれます。その他、予約時の電話応対から、どのお客さんをどの席に案内するか、料理の説明など、全てが勉強になります。どんな仕事をしていても、”気遣い”って何かと大事にされるもんです。できる人を見て、”気遣い”の感度を高めましょう。(個人的には、学生と社会人の一番の違いって、この”気遣い”なのかもしれない・・・と思う今日この頃です。)

ちなみに、あまりお金をかけたくないという人には、ホテルの朝食がオススメです。さすがにビュッフェだとサービスレベルは落ちますが、それでもやっぱり勉強になります。だいたい2,500円~4,000円くらいなので、1回飲みに行くと思えばそんなに負担ではないでしょう。友人に、「今週は金曜の夜飲みに行く代わりに、土曜の朝ちょっと良いものを食べに行こうぜ!」と誘ってみましょう。金曜の夜は酒を控えて、土曜の朝は早起きして美味しいごはんを食べる。最高の週末になりそうですね。

 

 上質に触れよう!(その3:ホテルに泊まろう)

レストランと同じく、レベルの高いサービスとホスピタリティに触れることで勉強になりますが、「自分を癒やす」というを主目的にしても良いかもしれません。都内に住んでいるにもかかわらず、時々、都内のホテルに泊まっている女性もいると聞きます。勉強と癒やしによって、自分を高めているのでしょうね。

「一休.com」など、空き部屋を安く売るサイトもあるので、当日の思い付きでホテルを予約してみるものアリだと思います。

 

 

いかがでしたでしょうか。社会人になるといきなり毎月20万円以上のお金を手にすることになるのですが、使い方については誰も教えてくれません。お金のリテラシーを高めて、無駄遣いをしたり騙されたりしないようにしましょう。

随時、「あ、これも載せておいた方がいいかな」と思うことがあったら追加していきたいと思います。